「とうとう神の力を借りる事にしたのか!」と思った方、違いますよ。
タイトルは天を味方につける生き方ですが、スピリチュアルな本ではなくかなり現実的な本です。
僕は、神様は地域(地球)をキレイに掃除する別次元の存在と思っていて、願い事を叶える存在とは思っていません。
お掃除大好き存在と思っています(笑)
この本は、著者:山納銀之輔さんが自然界から人間本来の生き方を気づかされ、「自然界と共存する事」「循環型エコビレッジ」の大切さや作り方を書いた本です。
エコビレッジとは!?
持続可能を目標としたまちづくりや社会のコンセプト、またコミュニティ。
有機農法はパーマカルチャーの実践、スモールコミュニティ、持続可能の追求など。
持続可能な建築、水の循環利用、糞尿分離トイレの取り組みなども特徴的。
天を味方につける生き方【エコビレッジビルダー:山納銀之輔】
この本は山納銀之輔さんが書かれた本です。
どういう訳かYouTubeのおすすめ動画に上がってきて知りました。
そもそもですが「エコビレッジビルダーっていう職業は何ですか?」
そんな疑問を抱きながら動画を拝見させていただきました。
動画の内容は、そんな事をしてるの!そんな事が出来るの!と驚きの玉手箱です。
動画だと全てを紹介するのは難しいという事で、本も出版されていましたそれがこの本です。
はじめに
目次に入る前にたくさんの素敵な写真と、言葉が書かれています。
最初の一文には、日本人は世界を豊かにするチャンスを持っている。
この時点で広大さが伝わってきますよね。
地球上のほとんどの国には、生命保険もなければ家のローンもない。
自分で自ら選択して縛られている。
もし保険に入らなかったら、「老後どうするの」「何かあったらどうするの」と言う人がいる。
俺は思う。「じゃあ老前は?」
今を生きる素晴らしさについて書かれていました。

Part1 マサイ族の地でエコビレッジづくり!45日間の記録
第一章(part1)ではタンザニアの大地でのエコビレッジづくりの記録が書かれています。
タンザニアってどこ?ってなりますよね。
2月9日に【天皇皇后両陛下】ケニア大統領夫妻を招き昼食会・愛子さまはじめての同席で話題になった、ケニアの南の国がタンザニアです。
マサイ族の地タンザニアのエコビレッジづくりの話が日記のように書留られています。
放し飼いの鶏を捕まえるのに日本人の大人5人で1時間くらいかかるところを、マサイ族の子供オマリとレベッカはたった5分で捕まえてしまう。
そんなオマリやレベッカ、ユマとランギから日本人が忘れてしまった、大切な物を教えてもらうエピソードがたくさん書いてありました。
P48 2月23日の記録には、マサイ族についての詩が載っています。
ぜひ読んで見てください、【マサイの人たちは素敵な木の下で休む】

Part2 世界中の民族に教えてもらった本当の豊かさ
第二章(Part2)から衣食住の話がはじまります。
天を味方につける生き方の本編が記載されている章ですね。
まず驚いたのは、漆喰のすごさ!
「昔の建物(蔵やお城)に使われているやつですか?」と思った方、その通りです。
P100 ストックホルムの文化に学ぶで、スエーデンのストックホルムの景色は500年経っても変わってないらしいです。
なぜなの?と思いますよね、日本のマイホームなら15年でボロがきます。
それには訳があります、ストックホルムの建物の壁は漆喰なんです。
漆喰は二酸化炭素を吸い込んで石灰化という石に変わります。
再石灰化が起こるんですね。
世界遺産の90%は実は漆喰でできているらしいです。
驚きですよね。
そして、漆喰は静電気を帯電しない、お城とか蔵とか倉敷の町並みが汚れないのは静電気を帯電しないからみたいです。
漆喰凄すぎませんか。
「頑張る」の翻訳は「やりたくないことを無理してやること」
P197 ボーディヒル・プロジェクトinミャンマー
「あと3日後に日本に帰るから学校を作る作業を頑張ってほしい」と通訳に言ったらしいですが
通訳の方が頑張ると言う単語がないと言ったらしいです。
そこで急ぐようにと言ったらしいですが、急ぐという単語もないと。
なんと「頑張る」という単語は地球上の半分以上の国にはない。
と書いていました、かなりびっくり!
頑張ってはダメなんです、夢中になる事をしないと。
まとめ
書きたい所が多すぎる本です。
自給自足90%の村を栃木県に作った話や、大自然の中で生活するとおこる肉体の変化など。
本当に魅力あふれる本です。
最後にP229の文がすてきだったので紹介します。
「本当に豊かになるには、買う豊かさをつくる豊かさに変えること。
だってつくっている最中までおもしろいんですよ。
お金を払って誰かにやらせるなんてもったいない。」
所さんですか(笑)
僕も山納銀之輔さんが教えてくれた、明日より今日が大事。最高の今日が最高の明日を作る。
をもっとうに生きたいと思います。